梨の実は側枝と呼ばれる樹の幹から出てる枝に成らせます。
幹から等間隔で側枝が出ていると奇麗に成形された木になりますし
良い実が効率よく出来ます。
でも、木も生き物ですからそんな農業者にとって都合良くはなかなかなりません。
「枝が欲しい…ここに枝が欲しい…‼」
ひたすら神に祈ってもなかなか出てくることはありません。
そんな時に先人たちが生み出した技術が「接ぎ木」
芽を幹に埋め込み植物の活着する力を利用して枝を出すというなんともミラクルな技。
植物の力も先人たちの技術も本当に頭が下がる思いです。
毎年、諸先輩方と共に復習をして自園にて実践。
3月頃にコツコツと至る所に接ぎ木。
成功したか失敗したかが分かるのがちょうど今頃。
成功した場所はぐんぐんと新梢が育っています。
素晴らしいです。
もちろん失敗した場所もありますが…。
果樹栽培ならではの技術と植物の力を感じる瞬間です。