働き者のミツバチも役目を終えて農園を去り
満開だった花も散り始め
梨の赤ちゃんが徐々に誕生しています。
ここ最近は週末になると春の嵐が…。
まるで台風のような雨風…。
コロナ騒動で世界が混乱していますがこの異常気象もなかなかの問題です。
コロナ騒動と異常気象
今シーズンの梨の時期には一体どうなっているのか…。
不安が募るばかりです。
それでも自然界は淡々と進んでいきます。
カエルが目を覚ましたり、野うさぎの子供たちが動き回ったり
不安は持ちながらもやるべきことはしっかりとやっていきます。
先月末から当農園には働き者の従業員が入ってきています。
彼らの働きのお陰で美味しい梨が出来るのです。
梨は「自家不合和性」といい自分の花粉で自分自身が実を成らせることが出来ません。
ですので他品種の花粉が不可欠。
そんな中、彼らが一生懸命園内を飛び回り色々なところに花粉をつけてくれることが大事なのです。
当農園は自然の風と虫、そしてミツバチで自然交配のみで今までやって来ました。
ただ、近年の異常気象や自然交配のデメリットなどを加味し今年から実験的に一部を人工交配してみました。
梵天で成らせたいところに一つ一つポンポンと。
時間と天気と環境が限られた中で行うこの作業。
なかなかの重労働です…。
満開で一面真っ白だった梨園も徐々に花が散り緑色がメインに
ここからいよいよ収穫シーズンまでまっしぐらです!!
タケノコも収量が上がってきました。
こんなご時世ですが、春ならではの旬の味覚をご賞味ください。
今年も直売所でのたけのこの販売を始めます!!
収穫状況や梨園の作業状況、天候により販売日・販売時間は不定期になってしまいますが
OPEN時には大通り沿いの看板横に旗を立てておきます。
今の時期は梨の花も満開を迎えていますので
花見も兼ねて是非お立ち寄りください。
暖冬の怖いところは暖かすぎることと急に寒くなること
その後者が先週の日曜にやって来ました。
雪です。
桜に雪でなんともまぁ風情のある光景
なんてことは言ってられません!!
梨の花は寒さに弱いです。
冷たい雪が花に積もっています…。
「梨の花に雪」なんて光景は近隣の先輩農家の方々も記憶にないというほど
最近はこの言葉ばかり呟いてしまいますが
「異常が正常」
農業も今までの常識が通用しなくなっていますね…。
翌日から前日の雪に負けず、しっかり元気に花を咲かせてます。
雪の影響がどの程度でてくるのか、もうちょっと様子を見てみようと思います。
愛宕、新高の花が咲きました‼
今年も梨の開花とともに当農園を開放したいと思います。
このようなご時世ですがお散歩の寄り道などほんの少しの気晴らしに
この時期だけの梨の花をぜひご覧ください。
梨園では「接木」作業を行っています。
枝が欲しい部分、品種を変えたい…などなど そんな時に、枝を差し込んで新たな枝を出すという技術
上手く接着するとこんな感じに。
1年に1回の作業なので復習もかねて講習会にて勉強。
この作業はやってすぐに答えが出るわけではないので数か月後を楽しみにそして不安に待っていようかと思います。
接木とは別に「枝が欲しいなぁ」というところに冬の剪定中に傷を入れたりして芽が出るのを促してみたのですが
こうやってちゃんと出てくると嬉しいですね。
自然の力を人の手でちょっとだけ手助けして促すのは農業の醍醐味です。
千葉県佐倉市で60年続く梨園です。全国に採れたて新鮮な梨をお届けいたします。