世間ではG.W.
田んぼでは田植え作業が至る所で行われています。
そんな中、梨畑では一大イベント「防災ネットの展開」をやりました。
小さな梨が誕生して新しい枝がぐんぐん伸びてきている今の時期は同時に大気が不安定な時期
強風や雹などが頻繁に起こる時期です。
そしてこれから梨が美味しくなっていくと空から睨みを利かせる鳥たちが現れます。
そういった天災や動物達から畑を守るために畑全体をネットで覆います。
年に一度の大作業。
序盤は高所作業がメイン。
農作業というよりとび職に近い作業が続きます。
あとはみんなで力を合わせて網をどんどん広げていきます。
文章にするとこんなものなのですが実際の作業は結構大変なんです。
途中、大雨に降られたりもしましたが何とか2日かけて終了。
設楽農園特製の梨帽も映えてます。
これからシーズン終了の11月頃までしっかり畑を守っていただきたいです。
摘果作業をコツコツ行っています。
この作業は一つ一つしっかり確認しながら行うので
細かいところに目が行き届きます。
そうすると時々現れるのがこんな実。
美味しいのか??
つまみ食いというのか早食いというのか
犯人はこいつです。
バクバク食べていつの間にやらこんなに丸々と大きくなってます。
憎い奴らです…。
そしてやっと雨が降ってくれました。
ずっと気温が高く乾燥した日が続いていて畑はカラッカラになっていました。
そんな中でのしっかりとした雨。
強風はいらないけど雨はありがたい限りです。
畑は新緑になり小さな梨の実が次々に誕生しています。
このくらいの大きさになると始まるのが「摘果」という作業。
つまり、美味しい実にになるためのオーデイションです!
一つの蕾から7~8個の花が咲きます。
そしてちゃんと受粉するとその花の下に実が出来ます。
その7~8個の中から一番優秀な子を見極めて他の実を落とします。
この段階でほとんどの実が切り捨てられてしまうのです。
なんとも過酷なオーディション。
ちなみにここで選ばれたからと言って最後まで残るとは限りません。
いわばこれは1次審査。
このあとは1本の枝からさらに優秀な子のみが残されていきます。
地面には落とされた実がたくさん。
皆様のもとに届く梨は合格率10~20%の超難関オーディションを突破した選ばれしエリートなのです。
そんな過酷なオーディションの様子をキジの夫婦が見に来てくれました。
それにしても本当にいい天気の日が続きます。
青空が気持ちいいですが梨のためには雨もしっかり降ってくれないと困っちゃいます。
ここにきて春の暖かさから花冷えという感じで朝夕は寒くなってきましたね。
ちょうど花の時期にこういった寒さがあると霜によって花が凍傷を負ってしまい実が成らないといった被害が続出してしまいます。
まさに今回も全国の果樹農家が「霜にやられてしまった」というニュースや情報を見聞きします。
これからは雹による被害も心配です。
台風以外にも各季節に自然災害の心配が絶えません…。
先月の剪定が終わった頃から「接ぎ木」という作業をしていました。
芽の部分を切り取って幹に差しそこに新たな枝を出すというなんともミラクルな技術です。
実を成らせるには枝が必要です。
だけど人間が思ったピンポイントの場所に枝が生えてくるなんてことはなかなかありません。
ですのでそういったところに枝を作る技術の一つが「接ぎ木」です。
毎年この時期にのみ行う作業ですのでまずは講習会で復習と新たな情報の獲得に。
あとは実践あるのみ!
去年の接ぎ木の成功率は60%ぐらい。
今年は成功率を上げることはできるのか。
今朝方、畑を見回すといい感じに芽が動き始めてくれています。
よしよし!このまま順調に接いでくださいね!
蜂たちは頑張って働いてくれました。
今年は花が咲くのが早く慌ただしい春を迎えていますが
蜂たちの頑張りで梨の赤ちゃん達が少しずつ生まれ始めています。
花が完全に散るまではあと3~4日ぐらいでしょうか。
畑の景色も真っ白から新緑に変わりつつあります。
畑の中は蜂や虫たちに任せ
私たちは畑の周り、棚を支える支柱の交換を。
毎年この時期に少しずつ交換しています。
長年文字通り畑を支えてきた支柱。
根元から腐食が進み地中でポキっとなっています。
新しい支柱に交換しこれからもよろしくお願いいたします。
ブルーベリーも花が満開です。
たけのこも畑仕事前に掘っています。
不定期ですが直売所にて販売中です‼
千葉県佐倉市で60年続く梨園です。全国に採れたて新鮮な梨をお届けいたします。