摘果作業をコツコツ行っています。
この作業は一つ一つしっかり確認しながら行うので
細かいところに目が行き届きます。
そうすると時々現れるのがこんな実。

美味しいのか??
つまみ食いというのか早食いというのか

犯人はこいつです。

バクバク食べていつの間にやらこんなに丸々と大きくなってます。

憎い奴らです…。
そしてやっと雨が降ってくれました。

ずっと気温が高く乾燥した日が続いていて畑はカラッカラになっていました。
そんな中でのしっかりとした雨。

強風はいらないけど雨はありがたい限りです。
畑は新緑になり小さな梨の実が次々に誕生しています。

このくらいの大きさになると始まるのが「摘果」という作業。
つまり、美味しい実にになるためのオーデイションです!

一つの蕾から7~8個の花が咲きます。
そしてちゃんと受粉するとその花の下に実が出来ます。
その7~8個の中から一番優秀な子を見極めて他の実を落とします。
この段階でほとんどの実が切り捨てられてしまうのです。

なんとも過酷なオーディション。
ちなみにここで選ばれたからと言って最後まで残るとは限りません。
いわばこれは1次審査。
このあとは1本の枝からさらに優秀な子のみが残されていきます。
地面には落とされた実がたくさん。

皆様のもとに届く梨は合格率10~20%の超難関オーディションを突破した選ばれしエリートなのです。

そんな過酷なオーディションの様子をキジの夫婦が見に来てくれました。

それにしても本当にいい天気の日が続きます。

青空が気持ちいいですが梨のためには雨もしっかり降ってくれないと困っちゃいます。
ここにきて春の暖かさから花冷えという感じで朝夕は寒くなってきましたね。
ちょうど花の時期にこういった寒さがあると霜によって花が凍傷を負ってしまい実が成らないといった被害が続出してしまいます。
まさに今回も全国の果樹農家が「霜にやられてしまった」というニュースや情報を見聞きします。
これからは雹による被害も心配です。
台風以外にも各季節に自然災害の心配が絶えません…。
先月の剪定が終わった頃から「接ぎ木」という作業をしていました。

芽の部分を切り取って幹に差しそこに新たな枝を出すというなんともミラクルな技術です。

実を成らせるには枝が必要です。
だけど人間が思ったピンポイントの場所に枝が生えてくるなんてことはなかなかありません。
ですのでそういったところに枝を作る技術の一つが「接ぎ木」です。
毎年この時期にのみ行う作業ですのでまずは講習会で復習と新たな情報の獲得に。

あとは実践あるのみ!
去年の接ぎ木の成功率は60%ぐらい。
今年は成功率を上げることはできるのか。
今朝方、畑を見回すといい感じに芽が動き始めてくれています。

よしよし!このまま順調に接いでくださいね!
4~5年前はまだまだ蕾で「これから咲きますよ~」なんて言っていましたが
去年今年は花真っ盛り!

こんなに早くていいのか⁉と不安ばかり。
「早咲の年は不作」なんて格言が農業界にはありますが
それが当たらないことを願うのみです。
梨畑は白い絨毯を広げたような満開に。

助っ人の働き者「ミツバチ」もやってきてくれました。

本当に働きますよね。彼らは。

頭が上がりません。
僕たちも梵天を片手に受粉作業をしています。

梨は同じ品種では受粉することが出来ません。
ですので同じ園に色んな品種が混在して植わっています。
色んな品種の花粉が風や蜂などの虫によって交配をしていきます。
その補完的な役割で我々も受粉作業をしていきます。

しっかり受粉して美味しい実の赤ちゃんが生まれることを切に願います。

たけのこも不定期ですが直売所にて販売してますのでよろしくお願いいたします。