最初に収穫が始まる幸水。
今はこんな状態になっています。

だいぶイイ感じにまで膨らんできました。
この時期の主な仕事は「見守り」

ただ見ているだけってことではないですよ。
急激に膨張し裂果してしまった実、枝や葉にぶつかり傷がついてしまった実、成長が遅く極端に小さな実がないか
そして、病気や虫にやられてしまっていないか、またその予兆がないか
などなどをしっかり観察していくのです。

今の時期にこういったものを見逃してしまうと 1年間かけてここまでやって来た作業がすべて水の泡 なんてことも。
見る 観る 診る 視る 看る ・・・
どの「みる」が正しいかは分かりませんが しっかり「見守る」ことが今の仕事。
梅雨はまだ明けていませんが… 畑の温度がここまで上がってきました。

暑くて溶けてしまいそうになりました・・・・。
今年のセミが畑を飛び回り始めましたよ。

6月の半ばになり 実もピンポン玉ぐらいまで膨らみ
実全体の輪郭や表情がハッキリしてきました。
摘心作業も一通り終わり
袋掛け作業に入ります。

早くに収穫できる幸水・豊水は無袋で育てますが
晩生の新高・愛宕には袋をかけて
外からの刺激から守ります。

袋をかけながら一つ一つに
「がんばってくれよぉ~」「おいしくなってくれよぉ~」
と心の中で声をかけてあげる。

「袋掛け」と「声掛け」
この2つの掛けが大事になってくるんですね。
梨畑の入り口の木の柱の中で蛇がおやすみしています。

起こさないようにしないとですね。
余分な枝の成長ではなく
実の成長にしっかりと栄養が行くようにするため
「摘心」という作業を行っています

でも、栄養は葉っぱから獲得するので やみくもに切ってもダメなんです
どの枝を切って その枝を残すのか
そんなことを考えながら チョキチョキしている日々です。
そんなことを考えて 作業をしていると
端っこでカサカサと 耳の長い生き物が・・・。

3月頃はあまり姿を見せなかったのですが
最近は暖かいのか 頻繁に顔を出してきます。
摘果も終わり実も少しずつ着実に大きくなってきています。
実が大きくなると 病気・害虫 の他に 梨を狙ってくる「害獣」が現れます。
空からと地上からと両方からの攻撃を防ぐために
ネットを張り畑を覆います

ただ、ネットを張るだけなのですが 畑全体を覆うとなると一日掛かり
業者の方にお願いします。

朝から始まり 終わったのは夕方。
張り終えた畑を見ると

いよいよ夏に向けての準備が始まったなぁ~ と思いますね。
4月後半から始めた摘果作業も無事全て終えることができました。
これからは やり残しがないかの最終確認と
摘心(てきしん)と呼ばれる作業を行います。
養分が枝に取られずしっかりと実に行くようにする作業です。

摘花 摘果 摘心 と 一つの実を大きく甘くするには 手間をかけて かけて かけて 成るものなんですね。
そんな、選ばれしものを台無しにする 梨園最大の敵。
それは カメムシ。
実をこんな風にしてしまうのです。

放っておくと梨園全滅 なんてことも ありますからね。
葉の裏には なんとも 謎の卵が…

これは悪さをするのか…
千葉県佐倉市で60年続く梨園です。全国に採れたて新鮮な梨をお届けいたします。